藤原咲子「大阪大学ニューズレター」掲載

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フランス・帽子コンテスト優秀賞受賞
海外にも通じる帽子デザイナーを目指して

2015年7月、フランスで開かれた国際帽子コンテストで、外国語学部の藤原咲子さんの作品が優秀賞に輝いた。大学でドイツ語を学びながら、京都の帽子デザイナースタジオに通ってわずか1年。小さい頃からの帽子への夢を膨らませ、世界へ躍り出た。

▼帽子作りへの秘めた思い
かわいいハンチングをおしゃれにかぶって現れた藤原さん。「自分で作った帽子ですから。うれしくて」
自宅からほど近い、北摂の自然あふれる箕面キャンパスでドイツ語を学んできた。ただ、ずっとひとつの思いを秘めていた。それが帽子だった。「子どものころから洋服や靴には目もくれず、帽子にばかり目がいっていました」。大学受験のときも「第一志望の阪大に落ちたら、専門学校で帽子作りを学ぼう」と思っていたというほど、帽子への思いは強かった。3年になって真剣に就職を考えだしたが、「私の好きなものって何だろう。 改めて自分と向き合ってみたらやっぱり帽子でした」

▼「STUDIO HIRANO」で修業
2014年8月に京都市の帽子デザイナー養成所「STUDIO HIRANO KYOTO JAPON」(平野徳太郎代表)の門をたたく。大学では外国語の習得に苦労し、アルバイトもこなしながら、週1回、通いつづけた。「裁縫道具とミシンを買うところからスタートしました。見るもの触れるもの全てが新しくて」。この1年で10作品ほど仕上げた。「頭の中で思い描いていたものが形になる。手作業なので出来上がった瞬間の達成感はすごいんです」

▼国際舞台で活躍できるセンス
フランス南西部の町、コサッドでのコンテストで見事、優秀賞を得たのは「ティンカーベル」と名付けた作品。ピーターパンなどに登場する妖精の名前だ。「黄色と緑の組み合わせから、何とかアイデアを絞り出してつくりました」。天然草のシナマイで妖精の羽を表現し、着物地で花の装飾をアクセントにした。クラウン(帽子の山の部分)は緑色の麦のブレードを巻いた。「巻いていくうちに崩れ、何度も巻き直して、血豆ができました」というほど、精魂込めて作った。
「世界に認めてもらって光栄ですが、私はようやく基本を学んだところで、これからオリジナルのデザインや形に展開させていく段階。自分で思い描く世界を帽子で表現できるよう、もっと学びたい」。いずれは帽子デザイナーとして独立したいと希望をふくらませる。「作りたいのは、出掛けるのが楽しくなるような帽子」。指導する平野代表は「彼女は国際舞台で活躍できるセンスを持っている」と期待を寄せている。

▼やりたいことを存分に
帽子作りのほか、大学では夏まつり実行委員会やソフトボールのサークルに入るなど活発な学生生活を送っている。「サークルの仲間と過ごした時間が一番の思い出。仲間が応援してくれるのは心強いですね」。最後にこう後輩へエールを送る。「これまで昔に戻りたいと思ったことはないんです。小学、中学、高校、そして大学も、やりきった感があります。だから、後悔しないように、やりたいことを存分にやってほしいです」

●藤原咲子(ふじわら さきこ)
2012年、大阪大学外国語学部入学。「STUDIO HIRANO KYOTO JAPON」(京都市左京区)研究生。帽子界の2大コンテストのひとつ「第23回コサッド・セッフォン帽子フェスティバル・インターナショナル帽子コンクール」セントキャトリーヌ(フランスのファッション業界の祭り)部門で優秀賞受賞。

【写真&キャプション】
メイン:(アトリエ内で撮影した帽子との写真を使用する予定です)
サブ①(表彰状&メダル):
『「セントキャトリーヌ部門」優秀賞の賞状とメダル』
サブ②(作品)
『受賞作の帽子「ティンカーベル」』
サブ③(アトリエの前)
『平野代表らと「STUDIO HIRANO KYOTO JAPON」前で』

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福井健二氏とコラボレーション・掲載記事

京都染色文化協会テキスタイルデザイナー福井健二氏とコラボレーション
(東京ビッグサイト Gift Show)

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「繊研新聞」掲載記事(2016/03/23付)

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「The HAT magazine」 Issue63

「The HAT magazine」Oct/Nov/Dec 2014 Issue 63掲載

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「The HAT magazine」 Issue62

「The HAT magazine」July/Aug/Sept 2014 Issue 62掲載
2000 年〜2014 年 世界のコンクールで27の賞を獲得 高い評価をされています。

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  布垣さやか インタビュー記事掲載
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北海道在住 加藤節子
Atelier-Musée du Chapeauコンクールテクニカル賞受賞

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Thank you,「The HAT magazine」世界から多くの人がエキスポジションへ来て戴きました。

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RENCONTRES INTERNATIONALES DES ARTS DU CHAPEAU 2014
Prix de la technicité 加藤節子

RENCONTRES INTERNATIONALES DES ARTS DU CHAPEAU 2014
Prix de la technicité(テクニック賞)受賞 加藤節子 Setuko KATO

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Musée du Chapeau 表紙 Musée du Chapeau 永久保存

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