日仏交流150周年記念

150eme anniversaire des relations franco-japonaises

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2008年12月17日 Atelier Musee du chapeauに於いて Atelier Musee du chapeau Directrice Eliane Bolomier


出品作品

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日仏交流150周年記念帽子展覧会(平野徳太郎、平野紀子、日本人1人 3人展)

フランス・リヨン帽子美術館に於いて
2008年10月1日から12月31日まで開催



2009.01.09  La Pays
平野徳太郎氏の表敬訪問
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去年は、パリ・京都友好協定締結50周年と日仏交流条約150周年の年であった。芸術とシルクの都市、リヨンにとっても、絶好の機会であり、リヨンの美術館も日本からアーティストを招待した。博物館もそうしたうちの一つである。
竹口まゆみ氏に引き続き、帽子博物館は、平野徳太郎氏の表敬訪問を受けた。彼の妻の、帽子デザイナー、平野紀子さんとともに、彼は京都のモードの教室で帽子の技術を教えている。彼は、帽子博物館では、大変よく知られた人物で、日本人の活躍がめざましいインターナショナル帽子コンクールにも欠かさず参加している。さらに、彼は、帽子辞典にも名を連ねている。彼はそのことを大変誇りに思っているだけでなく、この辞典がインターナショナル帽子コンクールとともに帽子の世界の発展に大変貢献するものだとも考えている。
彼によれば、現在、日本ではおよそ35%の人が帽子を被っているということである。そして日本では、フランス人の手による帽子が求められている。そのなかでも特にスパートリー によって製作された帽子は、フランスの専売特許であった。スパートリーというのは、オート・クチュールの帽子製作において、欠かせない素材である。しかし現在では、その技術は殆ど失われゆゆあるのだが、日本では大変重んじられている。平野氏自身、パリのオクタブ・フォイエ・モード高等専門学校でスパートリーを用いた帽子製作の授業を行った。そしてパリのサン・キャトリーヌの帽子コンクールに於いて、審査員を務めると同時に、京都のアトリエでもサン・キャトリーヌのパーティーを催す。
平野徳太郎・紀子夫妻、及び彼らの研修生たちは、フランスのコサッド市やシャゼル=シュール=リヨン市、そしてイタリアのアレッサンドラ市が催す帽子コンクールで幾度も受賞している。私たちは次回、帽子博物館が主催するインターナショナル帽子コンクールでも彼らの作品を目にすることができるだろう。
このコンクールは、2年ごとに開催され、2009年度で8回目となる。今回のテーマは「さまざまな幾何学」である。帽子のクリエーションは、フォルムの面及び機能面でこのテーマに沿ったものでなければならず、素材はフェルトの使用が望まれる。また参加作品は着用可能なものでなければならない。 


2009.01.02-08 La Gazette
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日仏文化交流、帽子デザイナーたちのもとで光り輝く
ギャラリー・レガール・シュッドによって催された第二回ビエンナーレは、日仏交流150周年を記念し開催された。フランスのリヨン市において、いくつもの催しがとり行われた。帽子博物館は、この第二回ビエンナーレに際して、平野徳太郎氏を招待した。<平野徳太郎氏は、シャゼル=シュール=リヨンの帽子博物館の展示を見るために日本から駆けつけた。  

このデザイナーは、京都のモードの教室で帽子の技術を教えている。彼と彼の妻、紀子氏のフェルト製およびパラバンタル製の作品は現在、帽子博物館に於いて展示されている。平野氏は、リヨン芸術家の責任者に会うためにフランスにやってきた。彼は、パリのエスモードでファションを学んだ。<ディオールの帽子>とも称されている※ジャン・バルテと会いアドバイスを受けて後に技術を完成させる。日本に帰国後、後進の育成のために京都でモードの教室を開く。そこでは主にスパートリー(植物素材でスパルトの葉の繊維を織ったものに糊付けされたモスリンやコットンを付着させたもの)を使った伝統的な帽子製作技術が教えられている。この技術は、木型でかたどりするフランスでは、殆ど見られなくなったが、日本では、スパートリーで作った帽子の型が今尚用いられている。スパートリーの利点は、この素材を使うことで、クリエーター独自の型を生み出す事ができることである。平野夫妻は、彼らの研修生たちとともに、帽子博物館のイベントに参加する。彼らの帽子は、常に注目を引き、展示作品として選ばれる。彼らの研修生は、しばしば、帽子博物館主催のコンクールで賞を受賞する。最近では、2007年の帽子コンクールで、谷澤まり子さんが優秀賞を獲得した。平野夫妻は、麦藁帽の産地コサッド市、ボルサリーノで有名なアレクサンドラ市が主催するコンクールで、数多くの賞を受賞している。


※ジャン・バルテと会って感激した後に、独自でスパートリー、トワールゴメの技術を完成させる。

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