フランス コサッド帽子フェスティバル 2000 掲載記事①

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-La depeche du midi-Tarn et Garonne:le samedi 22 juillet-

「日本がお祭りにやってきた」

平野紀子さんは、彼の息子、大さんを伴いコサッド、セッフォンの帽子フェスティバルに参加していた。
彼らの参加の事情はここでお話しするに値するだろう。
数年前から平野氏の息子はモードの都・パリにいる。それについては何も驚くことはない。というのは、彼の親愛なるパパは以前パリに住んでいて、日本でもモードの仕事に従事している彼は、息子に彼のパリ熱をうつしたからだ。


京都の帽子研究家

大さんはフランスに住み、一方パパは京都で妻と共にプロ養成のための帽子研究所を開いている。
そしてこのフェスティバルに参加していたのが彼の妻、平野紀子さんである。
参加の理由は実に簡単で、このコサッドのフェスティバルの広告を見た息子が、彼らにそのことを伝えたため彼らはそれに参加することを決めた。
ちなみに、平野紀子さんの作品は審査員特別賞を獲得した。麦藁帽子とこの地方独特の製作の仕方が、二人を我らが町にひきつけた。というのは、日本ではこの地方のようには帽子を製作しないと思われるからだ。
彼らのコサッド滞在は4日間で、彼らはこの間コサッドを十分堪能しただろう。
フェスティバルの参加を終えてパリへの出発の際、フェスティバルの実行委員長のカポエンさんが彼らを駅まで送っていき、彼らにコサッドの記念として、トゥーロン工場でつくられたケルシー地方の特産物を麦藁帽子に詰めたプレゼントを贈った。
彼らはここで別れたが、近いうちにコサッドに再び戻ってくることを約束した。