フランス コサッド帽子フェスティバル 2002 掲載記事①

hirano-022.jpg
フランス「LA DEPECHE」/新聞掲載記事


○コンクール・インターナショナル・コサッド

(○△−まる・さんかく)で日出国がコサッドに君臨する。
モデル・ヴェルジュによって見事に被られた(○△)で、日本がコサッドで勝ちを収めた。

何時果てることもないサスペンスの後、デペッシュ・ミディのステージの上で、この日曜の午後に催された国際ファッション・ショーにおいて、第10回帽子フェスティバルの審判はついに下された。

《オリシス−エジプトの神:前回の優勝作品》の支配はここで幕を閉じ、
新たな帽子がこの帽子の国を統治するために招喚された。
作品名は前回のものより、ずっと平凡なものであったが、そのコンセプトは、それと同等
いやそれ以上に素晴らしいものであった。その名はズバリ(○△)。

この名は日本のクリエーター、平野紀子によって与えられたものであった。
プロフェッショナル部門においては、フィリップ・トレイシーを審査委員長とし、
彼を含めた15人で構成されている審査委員団は、長い長い討議の後、その審判をくだした。
というのは、60個もの帽子が世界各地から送られてきており、それらのレベルは予想を遙かに越えるものであり、特に、海外からの参加者の帽子が目立っていた。


アマチュア部門に於いては、プロフェッショナル部門に劣らず、個性豊かな42人のクリエーターが、このコンクールに挑戦した。ここでもやはり、強かったのは、外国勢である。
ベルギーのナタリー・エーヌの(私のトワール)が1位を勝ち得たのだから。

そして最後に、コサッド特有のカテゴリー、麦の部門では、モントイユのリラーヌ・マサロープの(燕)という喚起力のある名がつけられた帽子が他の作品より一歩抜きん出ていた。


第10回 フランス コサッド インターナショナル帽子コンクール
< プロフェッショナル部門 1位 >

2000caus_03_01.jpg 2000caus_03_02.jpg 2000caus_03_03.jpg 2000caus_03_04.jpg
Noriko HIRANO